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今年の振り返りと2024年の展望

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 
2020年に始まった新型コロナウイルス感染症も、我が国では本年5月に感染症法上の位置付けが「5類感染症」となったことで、ひとつの区切りを迎え、私たちの生活や事業活動も、ようやくいつもの日常を取り戻しつつあります。一方で、広く世界を見渡せば、各地で発生する国際紛争は後を絶たず、政治や経済における分断が進み、また気候変動により引き起こされる様々な災害によって、私たちの生活環境は大きく影響を受けており、ますます不確実性が増しています。
 
今年度のCOSMOニュースレターでは、「環境とヘルスケア」をメインテーマとして、7月には「PFASをめぐる動きを知る」、10月には、「気候変動がもたらす健康リスクを考える」と、いままさに進行形で進む、様々な環境の変化が私たちの健康に与える影響を考え、そして、健康な生活を享受し続けるために、それぞれの立場で何ができるか、を議論いたしました。今こそ一人ひとりが、今起きていることを正しく理解し、一歩ずつでも動き出すことが求められているのではないでしょうか。
 
さて、新年は、時間外労働時間の上限規制の猶予期間が終了することから、いわゆる「2024年問題」と言われる、人手不足の問題にどのように対応していくかが大きな課題となるでしょう。これは何も運輸業界や建設業界だけの問題ではありません。健康な生活を維持するため、あるいは必要な時に最善の医療を提供するための、最も重要な社会基盤のひとつである、医療業界も例外ではありません。社会を持続的に活性化させ、また一人ひとりが豊かで生き生きと生活していくために、人手不足の問題は、日本社会が解決せねばならない喫緊の課題のひとつでしょう。
 
近年特に顕著になっている気候変動、あるいはその他環境の変化により、これまで日本ではあまりなじみのない感染症や疾病の発生が懸念されていますが、備えはどうでしょうか。コロナ禍であぶりだされた我が国におけるワクチン供給の脆弱性は記憶に新しいところです。国際競争力のある創薬の仕組みなどをどのように構築するのか、その他様々な医療課題に直面する日本社会が、AIをはじめとして、ここ数年目覚ましい発展を遂げている情報技術をどのように活用していくのか、2024年は今後の日本社会の行方を左右する重要な年になると言っても過言ではありません。
 
COSMOでは、こうした社会課題への提言活動を引き続き行っていくとともに、国内外の様々な企業・団体様とともに、全社一丸となって困難に挑戦し、コミュニケーションの力をもって、医療を必要とする患者さんのQOL向上のための取り組みに邁進して参ります。
 
最後に、COSMOは、Campaign Asia社による、Japan PR Agency of the Year 2023の最終受賞候補企業のひとつに選出されました。これもひとえに、これまで変わらずCOSMOに信頼をお寄せいただいた関係者皆様のご支援の賜物と、厚く御礼申し上げます。引き続きご愛顧賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
 
新しい年が皆様にとって、健康で幸せな一年となりますようお祈り申し上げます。
 

株式会社コスモ・ピーアール
代表取締役社長
佐藤玖美

12月29日から1月4日まで冬季休業とさせていただきます。新年は1月5日より営業開始となります。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

岩下裕司今年の振り返りと2024年の展望