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この1年のヘルスケア分野のコミュニケーションサービスを振り返って

来年、設立60周年を迎えるCOSMOが、世界の製薬企業の日本におけるヘルスケア・コミュニケーションをお手伝いしてきた、この1年の実績について振り返ります。

ヘルスケア・コミュニケーションのコンサルティング

10年以上前にヘルスケアに特化したコミュニケーション・コンサルティングに注力し始めて以来、医療/ヘルスケア分野は当社の中核事業となりました。本年、COSMOは日系企業による過去最大級のM&Aの案件においてコミュニケーション・コンサルティングを提供しました。

また、COSMOは様々な疾患領域における、研究開発段階のマイルストーンの各段階や、製品上市や上市後のコミュニケーションをサポートしました。新薬の前臨床試験段階から上市段階にかけて必要とされる日・英のコミュニケーションにおいて、グローバルの大手製薬企業のみならず、新興のバイオテク企業も支援しました。

薬価設定

日本では、新薬の薬価を設定する際、政府が定めたプロセスを経て価格が決められますが、革新的な医薬品の薬価設定は、皆保険の中で今後も継続する重要な社会的課題です。COSMOはいくつかの大手製薬企業に対し、マーケットアクセス戦略や革新的医薬品の上市後コミュニケーション等のアドバイザリーを行い、イノベーション評価と医療財政の課題についても、引き続きCOSMOはコミュニケーションの観点からソリューションを提供していくことに注力しています。

ヘルスケア業界におけるコミュニケーション環境は常に変化し続けています。製薬各社は、グローバルのコミュニケーション活動を各国に最適化すべく調整し、特に日本市場では厳格な規制に対応することが求められています。COSMOは日本の規制環境への理解を踏まえながら、ヘルスケアにおける創造的かつ効果的なコミュニケーションのソリューションを提供しています。

2018年度 重点活動

  • 日本発の最先端科学から革新的なヘルスケア・ソリューションが生まれるよう、日本における最新の「総合的リサーチ・パーク」の一つにおいて、産業横断的コミュニケーション活動を計画、実施
  • バイオ医薬品企業とのプロジェクトが増え、各臨床ステージで必要とされるステークホルダーに対する研究開発マイルストーン・コミュニケーションを強化
  • 日本の医療財政にかかわる議論において患者視点、医療経済、および産業界の成長を包括したマルチ・ステークホルダーによる議論を促進
  • 医療における患者さん参加のさらなる向上に向け、患者活動プログラム、疾患啓発、およびインフルエンサーに関する調査を実施
  • 開発途上国における医薬品/ヘルスケアへのアクセスについて引き続き取り組み、製薬企業をはじめとするマルチ・ステークホルダー向けのセミナー「Global Health Forum」を開催

謝辞

2019年はすでに多様な取り組みが展開し始めています。新たな医薬品販売促進規制の変更が施行され、コンプライアンスを遵守しながら、クライアントの皆様がコミュニケーション戦略を遂行する支援を行っています。また、COSMOは研究開発段階のコミュニケーション・ニーズに対応するべく、当社のヘルスケア・サービスをさらに拡大することを計画しています。COSMOはクライアントの皆様にとっての最良の結果を目指して日々邁進するとともに、弊社を選んでいただいたこれまでの、そして現在のクライアントの皆様に、深く感謝致します。

この1年は、COSMOにとっても歴史的な実績を残すことができ、クライアントの皆様にも貢献することができ喜ばしく思います。弊社が展開するコミュニケーション・コンサルティング活動は、今日の日本社会に寄与することを目指すと同時に、将来のイノベーションやよりよい医療の実現にも貢献できるのではないかと感じています。新年度に入ってからも、COSMOが戦略的コミュニケーションにおけるベスト・パートナーとして業界からさらに信頼して頂けるよう努力して参りたいと考えています。

– 株式会社コスモ・ピーアール 代表取締役社長 佐藤玖美

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